血管腫治療
血管腫について
現在、当院では乳児血管腫(苺状血管腫)や毛細血管奇形(単純性血管腫)に対して健康保険を用いて治療できるV beam 、より深在性の病変にも効果が期待できるCynergy MPX の2台のレーザー機器を使用しております。
>>レーザー治療ページ
乳児血管腫(苺状血管腫)
- 生後間もなく出現し、1歳頃まで徐々に増大し、その後消退傾向を示します。小さな病変で目立たない部位にある場合は経過観察でも良いのですが、出血するもの、急激に増大するもの、視野を障害して弱視の原因となる危険性があるものなどは早期治療の適応となります。当院では生後2ヶ月前後で主に色素レーザー照射による治療を開始します。
毛細血管奇形(単純性血管腫)
- 生下時より存在し、体の成長に伴う面積の拡大は起こりますが、隆起することはありません。
色素レーザー照射が治療の第一選択です。小児期に治療する方がより効果的です。
静脈奇形
- 一般的にはレーザー治療は無効です。切除術、塞栓術などを検討します。
クモ状血管腫、老人性血管腫、口唇静脈湖、血管拡張性肉芽腫、皮角血管腫などは保険適応ではありませんが、色素レーザー治療で効果が得られます。